葬儀の種類

葬儀:通夜→本葬→火葬

通夜は葬儀の前夜祭の形態をとる。誰かが寝ずの番をして(交代でもよい)、夜明けまで灯明や線香の火を絶やさないようにしなければならない(魔除けの意味がある)。
葬儀には故人の家族、縁者とともに生前に故人と親交のあった者、近所の者等の参列をえて葬儀が行われる。
僧侶などの読経による葬儀が終わると出棺が行われ、多くの参列者と別れるのが一般的。出棺の際に、故人が使っていた属人器であるご飯茶碗を割ったり、座敷を掃き出したり、カゴや臼を転がしたりする風習が残っている地方もある。
葬儀は故人のためだけでなく、残されたもののために行われるという意味合いも強くある。



密葬:葬儀場などで葬儀→火葬→後日、ホール・会館などで本葬

密葬は、近親者だけで葬儀を行い火葬した後に、日を改めて本葬(骨葬・お別れ会など)を行う。密葬と本葬を合わせて一つの葬儀であり、本葬を行わず密葬だけを行うことは基本的にありえない。



家族葬:葬儀場・自宅などで葬儀→火葬

家族葬は、近親者だけで葬儀を行い火葬するところまでは密葬と同じであるが、それだけで一つの葬儀として完結した形態であり、日を改めて本葬を行うことはない。自宅、葬儀業者の所有するホール・会館で葬儀を行うこともある。自宅で家族葬を行う場合、「近親者以外は参列しないでほしい」という遺族からの意思表示がうまく理解されず、弔問客により無用な混雑や葬儀時間の増加を引き起こすなどのトラブルも少なくない。

直葬:火葬のみ
直葬(ちょくそう)は「直接火葬」を略したもので、独立した葬儀を行わず火葬だけを行うことである。通夜や告別式などの宗教儀式を行わない、火葬のみの葬儀形態。近親者や友人など限られた関係者のみで執り行うケースが多い。火葬場のキャパシティの関係から、参加者はごく少数の近親者に限られる。身寄りのない者の場合は葬儀社のスタッフ一人だけということもある。



家族葬・直葬の弊害

一般的に「家族葬なら○○万円」と従来の葬儀よりも安価である事をメリットとして併記されることが多く、今まで葬儀費用に疑問を抱いていたものの、臨終から葬儀までの日数が限られていることや、「故人の為を思えばこそ」という考え、心理的に不安定な状態であるなどの理由により、値切りや契約の見直しなどの対応が難しい一般消費者に広く認知された。しかし、家族葬の内容を理解できていない遺族が、通常の一般葬が安くなったものであると誤解している場合もあり、葬儀社とのトラブルになることもあった。

また、家族葬は弔問客を招かないために葬儀後に報告をするのが望ましいが、通例どおりに臨終後まもなく関係者に葬儀をする旨を伝えたり、「葬儀は家族葬で行います」という本末転倒な報告が行われることもままある。著名人の訃報で「葬儀は近親者のみで行う」と報道されることがあるが、これは「近親者以外は参列しないでほしい」という遺族からの意思表示であるにもかかわらず、家族葬に対する誤解や人情から、弔問客が小人数用の葬儀式場に押し寄せ、無用な混雑や葬儀時間の増加を引き起こすなどのトラブルも少なくない。



コミュニティ能力の低下

2013年(平成25)にNHKが全国の200の葬儀業者を対象に行った調査では、直葬は関東地方で葬儀全体の22.3%を占め、近畿地方では9.1%であった。大都市圏では5件に1件以上あり、葬儀方法の一つの形態として定着したといえる。
家族葬や直葬の葬儀形態は、故人との十分な別れの時間が取れない、招待しなかった人々からの反感を招く、葬儀後に個別の弔問が多発するといった問題が起こるリスクもある。経済的な問題や宗教観の変化、人間関係の希薄化などにより、2000年以降、都市部を中心に増加している。

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